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さいきん浴室・浴槽塗装で気になっていること

2016年10月8日投稿

老婆心かもしれませんが、心配なので書きます。

最近インターネット上に、DIYでの浴室・浴槽塗装を促すサイトが目立ちます。
SEO(検索エンジン最適化)がうまく行ってるのでしょう、「浴槽 塗装」などのキーワードで検索するとトップページ最上部に複数出て来ます。

興味深いのは同じキーワードで検索するとタイトルが、「DIYでの風呂塗装は危険!」となっているプロフェッショナルのサイトもあることです。

人体・人命にとっての危険性を指摘してくれてるのだろうと訪問してみると少し違って、「思ったより材料費がかかる」 → 「施工がむつかしい」 → 「プロにまかせた方が良い」という流れの内容でした。

このサイトをもっと深く探って行けば、危険性に関する話が出てくるのかも知れませんが、それでは危険性の告知という目的を十分に果たせてないと思います。
出来ることなら検索サイトから入ると、ダイレクトに危険性を説明するページにたどり着けるようにしていただくとありがたい。

ここで私が訴えたいのは、「一般の方が浴室という狭く換気の悪い空間で、強溶剤型の塗料を扱うのは大変危険。」ということだけです。

技術的難易度が高い・低い、費用がかかる・かからない、DIYが良い・悪い、などは枝葉末節です。

浴室は狭い。
浴室の窓は小さい。
すなわち換気が悪い。

このような空間で、一般の方が十分な安全対策を施すことなく強溶剤型の塗料を使えば、急性シンナー中毒となる可能性が高くなる。
また火気厳禁を徹底しないと、強溶剤型塗料は引火性が非常に高いので火事になる。
どちらも人命に関わる事態です。

私たちプロの施工業者は、必ず換気のため業務用送風機を設置すると同時に高性能の防毒マスクを装着します。
加えて電気的火花による引火を防ぐため、塗装機は必ず浴室から離して設置します。

プロとしてこのような安全対策を講じていても、不測の事態は起こり得ます。
送風機のダクトが周囲のウエス、キッチンペーパー、養生など軽量物を吸い込んで目詰まりを起こし、室内の溶剤濃度が一気に上昇する。
防毒マスクのカートリッジが使用限度を超えていることに気づかず使ったため、いつの間にか意識が朦朧としていた。

私自身もかって送風機にキッチンペーパーを詰まらせたことがあります。
まったく換気していなくても機械音だけは聞こえるので、吹付けしていると気づかないのです。
このような場合、室内の溶剤濃度が急激に上昇するため、業務用防毒マスクを装着していても急性シンナー中毒になります。
幸いあの時は二人で作業していたので事なきを得ましたが、もし一人だったら、ここでこの文章を書いていないかもしれない。

窓を開ける。
既設の換気扇を回す。
ドアを開放しておく。
ホームセンターで売っているマスクを使う。

この程度の安全対策では明らかに不十分です。
一般の方がご自分で浴室・浴槽の塗装をする場合も、プロフェショナルと同等かそれ以上の安全対策を施していただきたい。

これに加えてDIYで塗装する場合、必ず二人以上で行う必要があります。
溶剤中毒により意識を失い倒れた場合、すぐに室外に連れ出し清浄な空気を吸わせれば死亡事故には至りません。
一人だけで作業していると、これが出来ないため最悪の事態となります。
常に一人が塗装をし、もう一人はシンナーの影響がない隣室で作業補助をしながらまさかの場合に備えます。

DIYを推奨するサイトには、「安全対策をしてください。」との記述があります。
しかし、画像などを使ってもっと詳細かつ具体的に説明しないと、一般の方には実際どうすれば良いのか分からない。

私がこのような投稿をしても一般の方の目に触れる可能性は極めて低いので、何の役にも立たないのかもしれない。
ただ同業者の皆さんがこのサイトを訪れる可能性は、わずかながらでもある。

もしこの文章に気づかれたら、ぜひ貴社サイトにイラストや写真を使った具体的かつ詳細な安全対策を追加記述してください。

お願いします。

 

 

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