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ホーロー浴槽 FRP全面ライニング&再生塗装

2014年11月17日投稿

岡山県新見市大佐の一般住宅ホーロー浴槽再生塗装。

わが社から50kmほどの大佐にはかなり規模の大きいハンググライダー飛行場があります。
25~26年前長女がまだ小さかった頃、飛行場でのイベントに合わせて遊びに来たことがあります。
命がけで遊ぶ鳥人がたくさんいて、「人間ってすごいな!」とただ感嘆したのを覚えています。

あの頃は、防水・塗装を中心にしたリフォーム工事をやっており、まだ浴槽・浴室塗装は始めていませんでした。
数年後にリフォーム工事のお客さまから「塗装で風呂は直せないの?」と尋ねられ、
「どうなんだろう?」
と思ったところからこの仕事への取り組みが始まったことを思い出します。
25年ぶりの大佐、懐かしさもひとしおです。

今回は築後40年以上の鋼板ホーロー浴槽への、少し特殊な施工です。
浴槽底面にサビで穴が10ヶ所以上開き、お湯が洩れています。
シリコンコーキングや市販のパテで穴を塞ぎ使用されていましたが、やがて断念。
以前店舗として使用されていた空きスペースにユニットバスを設置され、穴の開いたホーロー浴槽はお役御免。
今回諸事情で一時的に(約5年間)このホーロー浴槽を使う必要が生じたための復旧工事となりました。
さてこのバスタブを生き返らせることが出来るのか?

 

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(施工前)

 

浴槽下部に10箇所以上穴が開いています。
上の写真は詰め物としてのコーキングやパテをすべて除去した状態です。
浴槽フランジ(天端)や壁面タイルの青色は、ご主人が市販の塗料をローラー塗りされたものです。
私が下見で訪問した時は浴槽内にも塗装されており、塗料が斑に残っておりました。
今回の施工では浴槽以外は現状のまま残すこととなりました。

 

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(FRPライニング完了)

 

写真では分かりにくいですが、穴を塞ぎ漏水を止め、長期の耐久性を確保するため、浴槽内部全面にFRPライニング(ガラス繊維強化工法)を施した状態です。

ホーロー素材に対してポリエステル樹脂は密着性が悪いため、事前に2種類のプライマーを塗布しています。
私たち施工業者は、これをWプライマーと呼んでいます。

FRPライニングを施すと浴槽表面に凸凹が出来ます。
長時間の研削作業で新品の浴槽と同様の平滑さにします。

研削にはWアクションサンダーを使用するためかなりの騒音が出ます。
集合住宅で施工する時は、周囲にかなり気を使います。
聴覚が麻痺し、途中電話がかかった時も良く聞こえないし、いつもの倍くらいの大きさで話して相手を驚かせたりします。

<余談開始>
今回のように一日中サンダーを回し続けると、帰りの車中で面白いことが起こります。

風切り音やエンジン音が、音楽に聴こえて来るのです。
それもなんとなく音楽っぽいものではなく、とても明瞭な楽曲として聴こえて来るのです。

初めてこの現象に遭遇した時は、「僕って作曲の才能があったんだ?!」と興奮し喜びました。

ただこの興奮はすぐに醒めやります。
車載オーディオと違って自分で曲を選べないのです。
この部分が気に入らないからと編曲も出来ません。
私の音楽的才能の有無とは何の関係もなく、ただ勝手に鳴り響くだけなのです。

シュルレアリスムのデカルコマニーや、ぼんやり空を眺めていると雲が動物や人の顔に見えてくるのと似た現象だと思うのですが、どんな曲が聴こえてくるかは完全に相手まかせです。(相手とは誰なのでしょう?)

通常は聴覚保護のため耳栓をして研削するのですが、今回はあいにく忘れてしまいました。
おかげで帰りの車中では1時間ずっと音楽を聴くことが出来ました。
ただちょっと気になったのは、楽曲がモーツァルトや渋いジャズではなく、三波春夫の「チャンチキおけさ」だったことです。(笑)

因みに三波春夫さんは51年前の東京オリンピックでテーマソング「東京五輪音頭」を歌われました。YouTubeでぜひ聴いてください。時代の流れを感じられます。
<余談了>

 

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(施工後)

 

周囲の傷んだ水色塗装はそのままでいささか残念ですが、リグレーズ工法で再生塗装し作業完了。
施主様には事前に了解してもらっていたとは言え、養生テープを剥がす度にタイル面のDIY塗装が剥がれるのが悲しいというか、とにかく残念でした。

とはいえ、お役御免のはずだった築後40年以上の浴槽が、FRPライニングと再生塗装で15年以上の耐久性を誇る強固さと柔軟性を獲得しました。
私も「お役御免」などと戯れ言を言わず、頭はいまさら無理でも体だけでも鍛え直し、このバスタブに負けぬよう、少なくともあと15年は現場や技術研修をやりたい。(笑)

この施工でも5年の保証書を発行しています。
この「5年」は、耐久性が5年という意味ではありません。
5年間だいじょうぶな施工であれば、6年目7年目あるいは10年目から異常が発生することはないことを意味しています。

通常お客さまには「10年以上の耐久性があります。」と口頭でご説明しています。
理論上もそうですが、私たちの20数年の施工経験がこれを証明しています。

 

 

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